夫 「今日はハズレの日かな」 - 第二段階みきわめ -
クルミが落ちてたよ
夫 「おーすごいねー、余裕が出てきてるんじゃん!」
コースを回っているうちに、ずいぶん慣れてきたようです。
余裕が無くてあたふたしていた第一段階と比べれば、路面の状態も見えているという大進歩。
成長するヒナを見守る親鳥の気分ってこんな感じなのでしょうか。
妻 「あんまり考えないでやってるんだけど」
夫 「いつもより上手にって考えると、失敗するから考えない方が良いのかもね」
慎重な妻は考えすぎて体の動きが固くなるクセがあるのですが、今日は好調だったようです。
他人様の二倍の時間を費やした第一段階で、ビシバシと体に叩き込んだ技能を持って、無心でコースを回る。
それが出来れば第二段階も余裕で行けるはず……と、思いたい。
やっぱり筋力が……
第一段階終盤までは、教習所が混んでいて教習と教習の間が何日も開いてしまっていたのですが、第二段階はどんどん予約が入ります。
状況が変わり、技術より体力の勝負になってきました。
妻 「今日は全然ダメダメになってた」
夫 「何が?」
妻 「やっぱり半クラが苦手みたいで……」
妻 「クランクとかで無理に半クラ使わなくてもいいよって言われちゃった」
夫 「自分が良いやり方が正解なのよ」
指の筋力の使い過ぎで、半クラッチ状態を保持できない様子。
ひどい時には、料理の時の包丁や菜箸が持てないくらいダメージを受けて帰ってくるのです。
さすが教官殿、ちゃんと現状が分かっているようで、的確なアドバイスです。
頑張ろうという気持ちはうれしいんですけれど、体力を超えた予約の詰め込みすぎは考えないといけないです。
……というタイミングでセット教習が来ました。
シミュレーターと座学でホッと一息つけたことでしょう。
第二段階終わり一歩手前と見極め
ここのところ、夫婦の会話に占める教習所談義の割合がものすごく高いです。
妻の頭の中は今日の教習所の反省と、次の教習所の不安でいっぱいいっぱいな様子。
それでも、心が折れることは無くて、雨が降っても、気温が低くても、予約があれば出かけていきます。
何を原動力に、このやる気を維持しているのか、ふだんのぐうたらを見ているとホントに謎。
さて、もうすぐ第二段階終わりということで、久しぶりに付き添いで行ってきました。
夫 「……うーん、今日はハズレの日かなぁ」
どうも相性悪い教習車なのか、教官なのか、いつもの調子が出せてない様子。
転倒してますし、クランクやスラロームでも失敗。坂道発進でもエンスト。
教習を終えて妻を迎えるときには、どうやって慰めようかと頭の中はいっぱいです。
妻 「見てた?ダメダメだった~」
夫 「こんな日もあるよ。ゆっくりでいいから」
妻 「次、見極めみたい」
夫 「え?」
悪い点を最初に書いてしまいましたが、技術的には随分上手になっていて驚きました。
入校当初の状態を見ていたので、そこと比べると感動して涙が出るレベルです。
ハンコはそれで頂けたのだろうと思います。
ただ、ちょっと不安定なのですね。
完璧にできた後に、大失敗とか。
たぶん教官に何か指摘された直後にダメになるとか、そういったメンタル面が大きいのだと思います。
ここは弱点のままで、克服はとても難しいみたいです。
いよいよです
数日後の教習終了後のLINE。
妻 「みきわめ貰えちゃった。次卒業検定だって!」
夫 「え~~お情け?良かったねぇ」
やっと、やっとここまでたどり着きました。