妻 「ほめられるとダメなの~」- 一本橋・クランク -
いよいよ本当の壁を乗り越えねば
文字通り七転八倒の教習が続いてます。
教習車は複数あるのですが、妻との相性があるようで。
たぶん手が小さいので、クラッチレバーの遊びの違いで、半クラしやすいのとしにくいのがあるのでしょう。
外れに当たってしまうと簡単に転倒する。
卒業検定で外れバイクに当たったらどうしようなどと先の心配をしてしまいます。
心配は置いといて、妻本人は目の前の課題。
匍匐前進並みの速度で、教習が進みます。
いよいよ低速バランスの運転スキル習得です。
繊細な操作を次から次へと要求される、自動二輪教習最難関ステージ。
戻ったら危ないよ!
付き添いで行ったときは一本橋チャレンジでした。
夫 「(おっ!意外と安定して渡ってる。でもゆっくり過ぎるかな……)」
夫 「(あ~落ちた~)」
夫 「(え?落ちたのに戻るの?)」
妻 「わっ!!(ガチャーン)」
教習後。
夫 「落っこちたのに無理やり戻っちゃダメだよ!危ないでしょ!」
妻 「あ~~なんかパニクってたかも~」
夫 「ケガするから気を付けて~どっちみち落ちたら検定不合格だし。諦めが肝心よ」
妻 「うん。気をつける(T_T)」
そうなんです。一本橋は少し高くなっているので、ここでバランスを崩すと確実に足が着かずに派手に転ぶのです。
一回落ちちゃった一本橋に戻ろうとしたら、ハンドル取られてそりゃーね……
教官もさすがに危険を感じたのか、その日の教習は一本橋上ではなく、「コース上の白線の上を走る」という練習に切り替えていました。
段差が無いので見てる方は安心ではあるのですけれどねぇ。
メンタルとの闘い
当然一本橋は一回でハンコは貰えず再チャレンジになりました。
でも、前回見ていた限りでは低速バランスは決して不得手ではなさそうに見えます。
うまく行くときはビシッっと安定してうまく行くし、ダメな時はてんでダメ。そんな感じなんですね。
見ていたこっちが「なんだんだ?」というわけがわからない状態です。
妻 「今日は褒めてくれる先生だったんだけど、褒められるとダメになるの(´・ω・`)」
夫 「なんで?調子に乗っちゃうの?」
妻 「なんかね、見守っててほしいタイプなの」
夫 「それじゃ教官の仕事無くなっちゃうでしょ」
褒められたらもっと上手にやろうと思って考えすぎちゃうのかも。
お調子者なので、褒められると勢いでガンガン行けるかと思ったのですが。
せっかく技術はありそうなのに、心が動揺しがちなのが弱点か。
またまた卒業検定が心配になるネタを見つけてしまいました。
事前にベテラン夫が教えたのは2つ。
- ふらついても絶対に下を見ない
- 早めの速度で一本橋に乗る。速度調整は乗ってから
そもそも悩みのポイントが技術じゃなくメンタルってことで、またも役立たず。
……が何が良くなったのか無事にハンコは貰って帰ってきました。よかったよかった。
7秒以上の時間をかけて渡らなくてはならないので、いちおう時間を聞いてみました。
夫 「秒数大丈夫になったんだ?」
妻 「う~ん?なんかガチャガチャやってる。よくわかんないけど」
夫 「(ガチャガチャってなんだ???)」
謎の技を駆使してゆっくり渡っているようです。
どこ通ればいいの?
同じような低速走行は、クランクでも強いられます。
直角のカーブがある細い道を通るやつですね。
こっちはそんなに苦労しないかなと思っていたら、一本橋より苦戦したみたいです。
妻 「暴走して芝生に突っ込んだ~」
夫 「ん?クランク?危ないねぇ」
妻 「芝生で良かったねって言われた(笑)」
妻 「バイク倒すなって言われて」
夫 「倒さないとバイクは曲がらないんじゃ?」
バイクは直立させたまま、ハンドルを切って曲がれと教わるようです。
妻は腕が短いので、ハンドルを切って曲がるのは苦手みたいです。
夫 「座る場所前にして、少し体前傾してみたら?腕が楽になるかもよ」
妻 「わかったー」
妻 「あとねー、どこ通ればいいかわかんない」
夫 「どゆこと?」
こっちは、二回ある直角カーブを通る走行ラインを聞いているのかと。
なかなか高度な質問です。
二つ目のカーブを曲がるとき曲がり切れなくなるのと、出口で一時停止して左折するときにインに寄り切れず膨らむことを心配しているようです。
夫 「こんな感じ?(紙に書く)」
妻 「なんとなくわかってるんだけど難しいね」
妻 「出るとき寄れないのはどうするの?」
夫 「最後の一時停止の時、気持ち斜めに止めちゃえば寄れないかなぁ」
正解か不正解か良く分からない適当なアドバイスをしてしまいました。
未だ発進が安定しないので、発進直後の左折が特に苦手なようで。
教官は、成功確率上げてくれようとして、細かく教えてくれるようなのですが、人によって言うことがちょっとずつ違ったりするので余計に混乱するのですね。
夫 「成功したのが正解だから!」
この後何度も言うセリフになります。