妻 「今日はうまく行った気がする~」 - 発進 -
第一段階序盤(外周周回)
普通自動二輪の技能教習、第一段階序盤は、
- 発進と停止
- 変速操作とスムーズな加速、減速
辺りかと思います。
クラッチ操作、シフトペダル操作、前後ブレーキ操作が自然にできるようになる。
バイクの基本操作習得の最初の山場かなと。
これを覚えるために、
- コース路肩まで、バイクを押して歩く
- 安全に発進
- 外周を一周(3速までシフトアップ)
- 安全に停止
- また発進
- 反対方向に周回
- 教習時間終了で、またバイクを車庫まで押して戻る
こんなことを繰り返します。
おしりをズラす。思いきって!
妻 「もう一回だって……(´・ω・`)」
……
妻 「もう一回だって……(´・ω・`)」
……
妻 「今度一緒に行ってくれる?……」
コースに出たとたんに足踏みが続いているようで、ハンコを押してもらえない日々。
夫休日に予約取れたタイミングで、初めての付き添い。
この時点で3時間目ぐらいでしょうか。
夫 「(ん?教官スタートしたのに、発進しないなぁ)」
妻 「あ゛っ」
夫 「(あ~転んだ~!)」
夫 「(しかし上手にバイクから逃げるな~。これならケガしないかな……)」
夫 「(やっぱり半クラッチ苦手なのかな)」
発進時は、
- 左手のクラッチレバーを握る
- ギアを1速に入れる
- 右手のブレーキレバーを放す
- 右手のアクセルを少し開けながら……
- 握った左手を少しずつ開いて、クラッチレバーを放していく
- 少しずつエンジンの力がタイヤに伝わり、バイクが進もうとする(半クラッチ状態)
- アクセルをさらに開きつつ、クラッチレバーを完全に放す
こんな流れなんですが、妻の場合は、「2. ギアを1速に入れる」のステップに落とし穴があるんです。
2番は、さらに3つのステップに分かれます。、
- 左足は地面に着いている状態、右足はステップに載せてリアブレーキを踏んでいる状態
- ギアを入れるために、右足を地面に着いて、左足をステップに載せる様に踏みかえる
- で、ギアを1速に入れる
両足が届く人なら、真ん中の踏みかえ操作で両足を着いてしまえばいいのですが、片足でやっとツンツンの妻にはそれは不可能。
結果、妻の場合はこういう流れにになります。
- おしりを半分シートから左側にズラした状態で、左足のつま先が地面に着いている状態、右足はステップに載せてリアブレーキを踏んでいる状態
- ギアを入れるために、思い切って左足を上げて、一気におしりを右側にズラし、間髪入れずに右足のつま先を地面に着く
- 安心したところで、左足をステップに載せる
- で、ギアを1速に入れる
油断をすると右足の着地に失敗して右側に転倒。
半クラ以前に緊張を強いられるので、その後の作業もオタオタしちゃうのかなぁとか。
夫 「足が届いてないから、おしりをしっかりズラすの意識してみて!」
妻 「やってるんだけど……うん、わかった」
握力を鍛えろ!
足の踏みかえは、慣れればどうにかなりそうとして。
教習所から帰宅後。
夫 「発進難しい?」
妻 「クラッチよくわかんない。なんかパってなる」
夫 「パっ?」
妻の言い分を自分なりに翻訳すると、どうやら手の大きさと握力が壁になっているのかなと。
前回記事の「手がプルプル」に繋がる話なんですが。
妻は手が小さいです。
指が短く握力も無いので、クラッチレバーを握る力が足りないのですね。
そして、操作を一つ一つ順番に考えながら行っているので、必然的に半クラッチ状態が長めになります。
指の力が持続しないので、その状態のキープが辛い。
クラッチが繋がり始めたところで、安心して「パっ」と左手を放してしまう……らしいです。たぶん。
「パっ」のタイミングが悪いとエンストしたり、発進がギクシャクしたりってことになっているのかと。
妻 「これで鍛える」
とりあえず自宅にあった筋トレ道具、「ハンドグリップ」で地道に頑張るようです。
あとは、操作の流れを体に叩き込んでスムーズに。極力半クラッチの時間を短くすることぐらいでしょうか。
足の短さよりも、この指の短さ、腕の短さがこの先の課題すべてに効いてきそうな感じです。
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汗だくです
こんな状態なので、付き添いで行ったときは、ホントに転倒が多かったです。
引き起こしもまだ苦労していたので、はぁはぁ言いながら力を振り絞っていました。
夫 「(すごい頑張ってる……あれっなんか泣けてきた……)」
どこの親バカだと思われそうな状況。見守っていたのは子じゃなくて妻という。
こちらの気は知らないまま、妻は無事本日の教習終了。
妻 「はぁ……はぁ……すごい汗だく~」
夫 「そりゃーあんなに倒してたらねぇ。ホントに頑張ったよ」
妻 「今日はなんかうまく行ってた気がする!(笑顔)」
夫 「(ん???んん~???)」
今年は記録的な暖冬とは言え真冬のバイク教習。
ロンTに薄手のマウンパを羽織っただけの格好で汗だくとは……
それでも前向き。ポジティブシンキング。続いてほしい。